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映画『ヘルウィン』感想|毎年ハロウィンに現れる都市伝説的殺人鬼“トリック”の恐怖

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ホラー映画好きなら、「ハロウィン」という言葉だけで血が騒ぐことでしょう。

2019年公開のスラッシャーホラー映画『ヘルウィン』は、毎年ハロウィンの夜に現れる謎の殺人鬼“トリック”を巡る物語です。今回は、ネタバレ無し・有りの順で詳しくレビューしていきます。

 

 

 

あらすじと映画情報

2015年、ハロウィンの夜。不気味な仮面をつけた男が、突然、パーティ会場にいた人々をナイフでメッタ刺しにして絶命させた。

犯人は警察に撃たれ瀕死の重傷を負うも川に飛び込み消息を絶った。犯人は死んだ・・と思われたが、毎年、ハロウィンの夜に現れ、無差別大量殺人を繰り返した。奴は不死身のブギーマン(怪物)か!?

……そう考える人も現れる中、捜査に乗り出したFBI捜査官も惨殺される。そして、2019年、ハロウィンの夜、警戒態勢をとる捜査陣を嘲笑うように殺人鬼は出現、人々を血祭りにあげていく!

Amazonプライムビデオより引用

  • 原題:Trick
  • 公開年:2019年
  • 製作国:アメリカ
  • 上映時間:97分
  • 配給会社:アメイジングD.C
  • 監督:パトリック・ルシエ
  • 脚本:トッド・ファーマー、パトリック・ルシエ
  • 出演者:オマー・エップス、ジェイミー・ケネディ、トム・アトキンス、エレン・アデア、ヴァネッサ・アスピラーガ
  • ジャンル:ホラー/スラッシャー

 

ネタバレ無し感想

冒頭からいきなり大量殺人事件が起こり、死んだはずの犯人が毎年現れる──というサイコスリラー要素と、“都市伝説”としての不気味な存在感が融合し、物語に絶えず緊張感をもたらしています。

テンポの速さ、容赦ないスプラッター演出、そしてハロウィン特有の華やかさと陰惨さが絶妙に交差していて、ホラー映画好きが求める「こういうのでいいんだよ!」というツボをしっかり押さえています。

特筆すべきは「現実と虚構の境界線」をあえて曖昧にした演出。

何が現実で、何が幻なのか。観客の感覚をじわじわ侵食してくる不穏さにゾクッとさせられます。

グロ描写はそこまで直接的に過激ではないものの、“見せ方”が的確で、耐性がない方にはややキツいかもしれません。

 

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ネタバレ有り感想

犯人“トリック”の謎と恐怖の連鎖

2015年に起きた最初の事件で“トリック”ことパトリック・ウィーバーは射殺されたはずですが、翌年以降も殺人が起こり続ける。

一人の犯人が生き延びているのか、模倣犯がいるのか。

まるで悪魔のように現れる“トリック”に、観客も翻弄されていきます。

 

主人公マイク・デンバーは、2015年に起きた最初の事件からトリックを追い続けている執念の保安官です。

彼がトリックを追い詰めていく展開は、王道の刑事ものミステリー感もあり、面白かったです。

 

この作品の魅力は、殺人鬼が単なる“人間”ではなく、都市伝説や化け物的な存在へと変化していく過程です。

実在の人物なのか幻なのか、狂気なのか超常現象なのか……。

観る者に“あり得ない”と感じさせつつも、「本当にこういう奴がいたら」と想像させる説得力がありました。

 

ホラー演出のバリエーションと突っ込みどころ

病院、バー、教会、そしてお化け迷路と、舞台が次々と変化し、単調にならず楽しめるのが本作の強みです。

特に、迷路でのチェイスは王道ながら手に汗握る展開で、殺人鬼に追い詰められる恐怖がしっかり描かれています。

ただし、突っ込みどころも多々あります。

  • 応援を待たずに突入する人物
  • ハロウィンの連続殺人事件が有名なのにパーティーを開催する人々
  • 墓石でフロントガラスに突っ込む演出

などなど、現実離れした無茶な場面も多く、心の中で「いやいやありえん!」とツッコミながら観るのも楽しみ方のひとつです。

 

真相と“トリック”の正体

物語終盤、観客は思いもよらぬ真実と対峙します。

かつて“トリックを刺して英雄になった”と思われていた人物はトロイではなく、実はヒロインのシェリルが事件の鍵を握っていたのです。

記憶の混濁というミスリードと、真相に辿り着く過程は巧みに構成されており、観客の“信じていたもの“がひっくり返される快感があります。

事件当時の記憶が混濁していた彼女が真相を思い出す瞬間は、観客にも一つのパズルが明かされる印象的なシーンです。

 

そして気になるのが、トリックの“存在”と正体。

模倣犯か、複数犯か、それとも超常的な何かか。

作中では終盤まで明確な答えが出されず、“闇の力を体現した存在”という抽象的な表現に落とし込まれます。

それがまた、この映画に不気味さを演出していて個人的におもしろポイントでもあり、はやくはっきりしてよ!ともやもやした点でもありました。

 

本物のトリックは死んでも、トリックを崇拝する者は消えない。受け継がれていく“都市伝説”誕生の物語を見せつけられた……のだろうか?

好みが分かれそうな結末だと思いました。

 

まとめ

ストーリーに多少の粗はあるものの、テンポの良さ、殺人鬼の設定、スプラッター演出の妙など、ホラー映画の基本をしっかり押さえた秀作です。

ハロウィンの雰囲気を存分に活かしながら、観客の想像力を刺激する“謎”の力で最後まで惹きつけてくれます。

 

「考えるな、感じろ」が合言葉のスラッシャーホラー。ハロウィンの夜に、心臓の高鳴りと共に都市伝説的殺人鬼“トリック”の謎に翻弄される、一夜の恐怖体験をぜひお楽しみください。

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